今はCMでもお馴染みのアリア

娘の部屋のベランダに洗濯物を干しに入るとオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」のアリアを聴いていました。
息子がのこのこやって来て「この曲、何かのCMの曲だった? あっ、そうか『レイジング・ブル』か・・・」と
ひとり納得して部屋に戻って行ったのでした。
おい、おい、いつ観てたの?そんな映画、と驚きました。
80年代の映画で大好きなのは『眺めのいい部屋』(86年、イギリス)。
ロマンチックな歌曲が所々に流れ、エンディングではしみじみとその曲が流れます。
初めて聴きました、曲名も分かりません。
いつも気になり、長い間、謎だったソプラノのアリア。
ある日、向田邦子のドラマでその聞き覚えのあるメロディが・・・
ドラマの終わりのスタッフロールを必死で目で追い、
その曲がプッチーニの「私のお父さん」だったことがやっと判明したのでした。
オペラに関心をもつようになったのも、アフタヌーン・ティーを知ったのも
マギー・スミスとジュディ・デンチ、ふたりの
大好きな女優さん(どちらも頑固なおばさん役は絶品)に出逢ったのもこの作品がきっかけでした。
そして今は映画の中のクラシック探しが楽しみになり、息子も同じように映画でクラシックに出逢っているようです。